【更新情報】2024年4月24日：専門家による監修を実施し、監修者情報を掲載しました。
新NISAが始まって、投資する人が増えていますが、時たま、こんなご相談をいただきます。
- S&P500は今買うべきですか？また、S&P500だけでいいですか？
-
新NISAの積立投資で用意されている銘柄は、投資する自分が納得していれば、「S&P500だけでいい」と思います。
実際に私もNISAを始めた当初はS&P500だけを買い、今も高い運用益率を維持できています。
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しかし、他人の意見をそのまま受け入れるだけでは、損失が出た時、不信感や大きな後悔が残ります。
新NISAは長期運用を前提とした資産運用であり、毎月定額を長く買い続けることで複利の力が高まり、リスクも下がるメリットがあります。
「上がる時もあれば、下がる時もある」
こうした理解を踏まえて、地道に積み立てていける人であれば、S&P500だけでいいと思います。
一方で、アメリカ経済が暴落した時の損に精神的に耐えられないという方はS&P500以外の銘柄に分散投資すると精神的ストレスを軽減できます。
※ご紹介内容は個人の見解・個人の運用実績です。あくまで投資は自己責任でおこなってください。
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目次
S&P500はなぜ人気が高いのか？理由を解説
新NISAが開始され、多くの人が購入する商品の中でS&P500が注目されていることには、理由があります。
S&P500が人気で注目される理由を理解するためには、以下の点を押さえておきましょう。
S&P500とは、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数です。
世界一の経済力を持つ米国企業へ投資できる
S&P500は米国株式市場の時価総額の約80％をしていて、米国経済の景気の動向を反映しています。
また、米国経済は世界経済に大きな影響を与えるため、1957年に設立されて以来、世界経済のバロメーターとして機能してきました。
また、S&P500は1982年から現在まで右肩上がりの成長を続けています。
S&P500で構成された銘柄に投資できることは、長期運用の視点で見れば、信頼できる投資先といえます
S&P500の歴史から新NISAでもS&P500と連動したインデックスファンドが人気となっています。
S&P500指数のチャート【リアルタイム】
全世界株式と同じく知名度が高い
新NISAのS&P500の銘柄は、オルカンと言われる全世界株式と同様に知名度が高く、新NISAを始める方も迷うことなく、選択できる銘柄です。
そのため、S&P500を取り扱う銘柄（インデックス）は資金が集めやすく、大きな資金を動かして利益を上げやすい構造になっています。
新NISAでは、S&P500も人気ですが、オルカン（全世界株式）も人気です。
もし、S&P500だけへの投資が心配の場合、米国株を含む全世界の企業に投資できるオルカン（全世界株式）への投資もおすすめです。
“投資の神様” ウォーレン・バフェットも勧めるS&P500
“投資の神様” といわれる、ウォーレン・バフェットさんはS&P500について、こんな発言をされています。
“投資の神様” ウォーレン・バフェットのススメ
「低コストのS&P500に連動するインデックスファンド」がおすすめです。
ウォーレン・バフェットさんは、投資会社バークシャー・ハサウェイの会長兼CEOを務めている著名な投資家です。
バフェットさんが率いる、投資会社バークシャー・ハサウェイの経営成績は年収益率（1965年～2014年）で19.4％となっており、S&P500（配当込み）の成績は9.9%を記録しています。
S&P500は長期運用に最適なため、NISAで購入できる低コストのS&P500と連動したインデックスファンドは投資対象としてはおすすめです。
アドバイスを参考にすることも大切ですが、最終的には自分自身の判断が大切です。
【参考】NISAでも！ウォーレン・バフェット氏が勧めるS&P500投資術│マネックス証券
【参考】伝説の投資家ウォーレン・バフェットを、知る。│マネックス証券
S&P500は今、買うべき？今後、下落することはある？
2024年もあとわずかになりましたね。今年はS&P500も一時的には下落しました。
S&P500の株価が大きく下落する可能性はある？
よく「S&P500を盲信するな！」「買って直後に下がったら怖い」という声をお聞きします。
実際に2024年夏は一時的にS&P500は大きく下がっています。
しかし、その後、しっかりと回復しています。
S&P500指数のチャート【リアルタイム】
また、去年のS&P500指数は5,000前後でした。さらに一昨年は4,200です。
2024年後半は5,800前後となっています。
今後も一時的に大きな下落はあり得ますが、S&P500は永久に下がり続ける可能性は極めて低いということです。
新NISAや長期投資なら「今」が購入タイミングです。
新NISA（つみたて投資枠）や長期投資で、S&P500を購入するタイミングは、まさに買ってみたいと思った「今」です。
はっきり言って、S&P500が明日高騰するか、暴落するかは誰にもわかりません。
新NISAや長期投資は、毎月一定額を投資することで、株価の値下がりリスクを軽減できるため、「早めに始めて、長く続けること」が成功の鍵です。
もし、あなたが新NISA（つみたて枠）でS&P500を買うべきタイミングを考えているなら、今すぐ積立購入設定をしましょう。
成長投資枠でS&P500の個別株を買うなら分析が必要
成長投資枠でS&P500に含まれている個別株を購入して、短期的に利益を増やすのであれば、以下の分析方法を理解し、購入するタイミングを判断しなければなりません。
テクニカル分析とは、過去の価格動向や取引量を基に将来の市場動向を予測する方法です。
「トレンドラインやサポートラインの識別」「移動平均線やボリュームの分析」「チャートパターンの認識」のツールを使って、投資のタイミングを見極められますが、テクニカル分析だけに頼るのは危険なため、複数の分析方法を組み合わせが必要です。
ファンダメンタルズ分析とは、企業の財務状況や業界の状況を基に株価の本質的価値を評価する方法です。
「PER（株価収益率）やPBR（株価純資産倍率）」「企業の収益性や成長性」「経済指標や業界のトレンド」を分析し、株価が適正価格かどうかを判断します。
また、S&P500の動きは「世界経済の動向」「政治的なイベント」「金融政策の変更」などにも大きく影響を受けます。
こうした要因を見極めて、S&P500に投資する際のリスクやチャンスを生み出します。
S&P500を利用して、短期投資で利益を上げるには、一般の人や働いている人には、とても難しい手法です。
おすすめは「長期」「分散」「積立」が可能な新NISAでS&P500と連動したインデックス・ファンドです。少額、ほったらかし投資ができるので、忙しい人に最適です。
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S&P500を買うときに注意したいこと
もちろん、S&P500に投資することはリスクもあります。また、S&P500だけ買うとそのリスクも高くなります。
米国の経済のリスクを把握しておこう
米国経済には、株価変動リスク、為替変動リスク、国際情勢リスクによって、大きく変わります。
まずは、株価変動リスクがあります。
米国経済が今まで通り成長し続けるかどうかは、誰にもわかりません。
今も強い経済力を持っていますが、今後、中国や南アメリカ、東南アジアなど経済成長していく中で、米国が世界一の経済力を保ているかは未知数です。
次に為替変動リスクです。
現在の日本は稀にみる円安です。
今後、日本が円高に進んだ場合、ドル安になってしまうため、今まで割高で購入していた分、日本円としての資産が大きく減る可能性があります。
最後に世界情勢です。
世界各国での戦争やテロ、自然災害が起こると、S&P500の相場も一時的に急落する可能性があります。
そのため、他国の景気動向や社会情勢も注意しておきましょう。
今後も米国経済が右肩上がりに成長するかわからない
現在でも米国経済の強さが際立っていますが、米国の経済力が今後続いていくかは誰もわかりません。
新NISAは長期運用が前提となっているため、万が一に将来的に米国経済が大暴落した際、大きな損失を被ることとなります。
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まとめ
S&P500は高い運用実績を誇っており、2024年も急激に高いポイントで推移しています。
そのため、「暴落したら怖い…」「高値掴みしそう…」と考える方も少なくありません。
しかし、S&P500は新NISAのような長期運用と相性が良く、分散投資が可能なため、新NISAのつみたて投資枠でS&P500の購入を考えている人は、「今」購入しましょう。
長期投資は「早く始めて、長く持つ」ことが成功の鍵です。
新NISAで、S&P500と連動したインデックスファンドやETFを利用することで、高い利回りと得られた利益は非課税になるというメリットがあります。
あとはほんの少しの勇気だけなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
株式会社ラソ・トラストの代表。
主に不動産業を営みながら、営業社員や新入社員、物件説明の研修事業のほか、ライフプランの作成、住宅ローンのご相談、資産形成や税金対策の相談などファイナンシャルプランナー事業を展開。
【保有資格】2級ファイナンシャルプランニング技能士｜宅地建物取引士
S&P500が業績が良いって聞くけど、高く推移しているので、暴落が怖くて、今買うべきか迷っています…