前田 浩司
株式会社ラソ・トラスト
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【更新情報】2024年4月24日:専門家による監修を実施し、監修者情報を掲載しました。
「オルカンはおすすめしない」と聞いたけど、S&P500はどっちを買えばいいの?
結論:どちらでもいいです。S&P500は米国経済に100%依存します。一方で、オルカンは米国経済に6割、4割を全世界に分散投資します。
本コラムでは、「オルカンはおすすめしない」という理由やS&P500の基礎知識、取引方法、よくある質問も解説します。
※ご紹介内容は個人の見解・個人の運用実績です。あくまで投資は自己責任でおこなってください。
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目次
オルカンはおすすめしない理由
たむも2024年3月からオルカン(全世界株式)に投資を始めました。
しかし、早くも資産ポートフォリオを見直そうかと思っています。
実際の体験談も含めて、多くの有識者や専門家が「オルカンをおすすめしない」としている理由は以下の通りです。
荒唐無稽な意見もありますが、上記の理由はオルカン(全世界株式)の投資先国比率や年利を見ると「確かにな」と納得できる点があります。
分散投資してもリスクが低くならない
オルカン(全世界株式)は全世界に投資を分散していますが、その投資先の比率はアメリカが60%以上とひとつの地域に偏っている傾向があります。
そのため、アメリカ経済が冷え込むと元本割れを起こす恐れもあり、本来の分散投資で得られるリスク軽減効果が低いといえます。
また、投資先にはアジアの新興国なども含まれており、高い経済成長を見込める反面、リスクの高い銘柄も含まれています。
また、2020年のコロナショック(1月〜3月)では、オルカンもS&P500も同じ下落相場となっていて、リスク分散の効果は薄いといえます。
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リターンが低くて、運用効率が悪い
オルカン(全世界株式)と比べて、年利が低く、S&P500や米国株式と比べてもリターンが低いため、運用効率が悪い傾向があります。
たむの運用結果を見ると、S&P500と比べて、オルカンの利益が少ないですよね・・・
オルカン(全世界株式)の平均的な利回りは9.52%なので、S&P500連動のインデックスファンドの平均利回りは11.03%となっており、たむの運用実績を見ても短期間での利回りは、S&P500連動のインデックスファンドの方がはるかに高いです。
オルカン(全世界株式)をおすすめしない人
オルカンをおすすめしない人には、特徴があるので、ぜひ参考にしてみてください。
オルカンは優れた金融商品いには違いありませんが、以下の特徴に当てはまる人は、金融商品としてオルカンはおすすめできません。
株式投資は基本的に元本割れのリスクがあります。
オルカンに限らず、株式投資は元本割れのリスクがあるため、元本割れを絶対にしたくない人はより安全な投資を考えましょう。
オルカンも同様にアメリカ市場に依存度が高いため、アメリカ経済が冷え込むと暴落するリスクが高まります。
投資比率がアメリカに偏っていることからも分散投資のリスク軽減にはつながりにくいといえます。
また、オルカンは長期運用に適した金融商品です。
そのため、短期的に利益を得たい人はオルカンよりも米個別株式や日経255の企業に投資した方がおすすめです。
さらにオルカンの投資先は先進国が中心となります。そのため、経済成長が期待できる新興国に重点的に投資したい人にとってもオルカンは適していません。
経済成長が期待できる新興国に投資を優先したい人はインド株投信などの新興国インデックスファンドがおすすめです。
オルカンとS&P500を初心者にもわかりやすく徹底比較!
オルカンとS&P500について、初心者にもわかりやすく徹底比較していきます。
今回はオルカンとS&P500の特徴や、新NISAでなぜ人気なのかをご紹介します。
オルカンとは?eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の特徴
オルカンとは、全世界株式(オールカントリー)の略称で、世界中の株式に分散投資する投資信託です。
オルカンは、低コストで世界中の株式に投資できる点が魅力です。
中国や東南アジア、日本などのアジア圏に加えて、イギリスやドイツなどの西欧、米国などの先進国、そして南米などの新興国や業種に分散投資できます。
オルカンは初心者にも取り組みやすい商品として注目されています。
オルカンは6割が米国で構成されています。そのため、米国の経済が冷え込むと損失を生む可能性があります。
S&P500とは?アメリカ経済を代表する株価指数の特徴
S&P500とは、アメリカの主要500社の株価で構成される指数です。
S&P500は、アメリカ経済の動向を映す鏡のような存在で、特に世界経済に大きな影響を及ぼすアメリカ株式市場を代表する企業で構成されています。
投資初心者や新NISAをしている人に人気の指標で、S&P500を採用した銘柄が多数存在します。
しかし、アメリカ経済の動向に左右されやすい点には注意が必要です。
新NISAでオルカンとS&P500が人気の理由とは?
新NISAでは、オルカンとS&P500が特に人気を集めています。
この人気は、オルカンは過去5年、S&P500は過去20年の運用を見ても、右肩上がりで成長していること、そして新NISAで長期的な資産形成が目指せるからと思われます。
オルカンやS&P500は手数料が安い(NISAとの相性が良い)
オルカンやS&P500は初心者でも始めやすく、低コストの商品が多いことも理由のひとつです。
オルカンとS&P500は、長期運用のメリットが多い新NISAとの相性が良いことが、人気を後押ししています。
NISAは投資で得られた運用益に税金がかかりません。
また、投資で得た利益を再投資することで、運用効率が高まります。
NISAでS &P500と連動したインデックスファンドやオルカン(全世界株式)で得た利益への税金がずっとゼロ円です!
また、オルカンもS&P500は手数料(信託報酬)が安い金融商品が多いことも魅力的です。
銘柄 | 信託報酬 / 年 | 連動対象 |
---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.05775% | MSCIオール・カントリー ・ワールド・インデックス |
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド | 0.1338% | FTSEグローバル ・オールキャップ・インデックス |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.192% |
銘柄 | 信託報酬 / 年 | 連動対象 |
---|---|---|
三菱UFJ – eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372%以内 | S&P500指数 |
SBI・V・S&P500 | 0.0938%程度 | |
大和 – iFree S&P500インデックス | 0.198% |
さらに、オルカンもS&P500は投資の多様化を図ることができる点も特徴といえます。
銘柄 | 売上比率 |
---|---|
マイクロソフト | 6.9% |
アップル | 6.2% |
アマゾン・ドット・コム | 4.1% |
エヌビディア | 4.6% |
メタ・プラットフォームズ | 2.9% |
バークシャー・ハサウェイ | 2.0% |
アルファベット A | 1.8% |
アルファベット C | 1.7% |
イーライリリー | 1.7% |
ブロードコム | 1.4% |
オルカンとS&P500の選び方(投資初心者向け)
オルカンとS&P500、それぞれのリスクとリターンを比較してみましょう。
オルカンとS&P500それぞれの特性を理解することで、賢い投資選択が可能になります。
オルカン(全世界株式) | S&P500 |
---|---|
・全世界に分散投資できる ・世界経済全体の成長に連動するリターン ・通貨リスクも含むが、長期的な視点では影響は薄れる | ・アメリカ株式市場への高い依存度 ・アメリカ経済の成長に直結するリターン ・アメリカ株式市場の変動によるリスクが大きい |
オルカンは世界中の株式に分散投資でき、さまざまな地域に投資できます。
これに対して、S&P500はアメリカの主要企業に集中投資することで、高いリターンを目指します。
オルカンは世界中に分散投資ができる分、特定地域の急成長による高リターンを逃す可能性もあります。
一方、S&P500はアメリカ経済の成長により高リターンが期待できますが、市場の変動に敏感に反応します。
結局のところ、リスク許容度と投資目的によって、選択肢は異なってきます。
どちらにしても、投資は長期的な視点を持つことが大切です。無理なく続けられる範囲で、じっくりと資産を増やしていきましょう。
たむは、NISAを始めたのが遅かったため、なるべく早く資産を作りたいという目的がありました。
そのため、最初の2年間はS&P500だけで運用(つみたてNISA)し、2024年3月から投資金額を増やして、オルカンに分散投資をしています。
▼たむのNISA運用実績▼
※スマートフォンはタップで画像拡大できます
オルカンとS&P500の取引方法(実際に投資を始めよう)
新NISAや投資は少額で積立がおすすめです。
まずはNISA口座を解説して、投資を始めてみることがおすすめです。
オルカンとS&P500を積立投資で始める方法
オルカンとS&P500への積立投資を始める方法について、手順を詳しく説明します。
積立投資は、長期的な資産形成に適した方法のひとつです。
まず、積立投資を始める前に、投資対象を選ぶ必要があります。
- 自分のリスク許容度を確認する
- 投資目的に合った商品を選ぶ(オルカンかS&P500か)
- 積立金額と期間を決める(長期がおすすめ)
これらのステップを踏んで、計画的に投資を始めましょう。
オルカンとS&P500への積立投資を始めるには、まず証券口座を開設することからスタートしましょう。
オンラインでネット証券口座を開設
新NISAに対応したネット証券会社を選ぶ
投資信託の選定と積立金額を設定
これらのプロセスを経て、積立投資をスタートさせることができます。
設定後は、自動的に毎月指定した金額が投資されるようになります。
積立投資は、時間を味方につける投資法です
初めての投資でも、少額から始めることができるので、安心です。
定期的に投資状況を確認し、必要に応じて計画を見直しましょう。
たむは1年に一度(NISAを始めた3月)にポートフォリオを見直しています。
この方法で、オルカンとS&P500への積立投資を始めて、将来のための資産形成を始められます。
積み重ねることが成功の鍵です。焦らず、コツコツと投資を続けましょう。
投資信託を購入するためのネット証券会社の選び方
投資信託を購入する際のネット証券会社の選び方について、ポイントを紹介します。
適切な金融機関を選ぶことで、投資経験がより良いものになります。
手数料の低さを確認する
長期投資の場合、手数料の差が大きく影響します。そのため、取引手数料や管理費用が低いネット証券を選びましょう。
取り扱っている投資信託の種類と実績を確認する
新NISAは豊富な商品ラインナップから選べます。そのため、運用実績が高い商品を扱っている、運用実績が高いネット証券会社を選びましょう。
サポート体制が充実しているか、確認する
初心者にも分かりやすい説明やサポートが充実しているか、オンラインでの取引サポートが整っているかも大切なポイントです。
使いやすさを考慮する
オンラインで簡単に取引できたり、設定を変更できるか、スマートフォンアプリでの操作が可能かどうか、確認しましょう。
ネット証券の信頼性と運用実績を確認する
運用実績があるネット証券や顧客からの評判やレビューを確認しましょう
これらのポイントを踏まえて、自分の投資スタイルや目的に合ったネット証券会社を選びましょう。
投資は長期戦です
パートナーとなるネット証券は将来の資産形成に大きく貢献します。まずは情報収集から始めましょう。
たむお暮らしでは、ライフスタイル軸に5大ネット証券の特徴をご紹介しています。
おすすめ証券口座 | 特徴・特典 |
---|---|
マネックス証券 | S&P500・全世界株式(オルカン)投資におすすめ! マネックスポイント(業界最大還元率)で 仮想通貨が購入できるコインチェックも人気! |
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オルカンとS&P500に関するQ&A【投資初心者向け】
オルカンとS&P500について、よくある質問をQ&A形式でご紹介します。
NISAを始めたばかりの方や、投資初心者の方は参考にしてみてください。
投資の世界は奥深く、学ぶことが多いですが、一歩ずつ前進することが大切です。
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倍速で勉強動画すら観れない人は、損をしたくないとか、お金を増やしたいとか言わないでください。
まとめ
新NISAで人気なオルカンとS&P500インデックス(ETF)は、商品によっては、米国経済に依存しやすく、米国経済が冷え込むと大幅に利益が減る可能性があります。
しかし、その年によって、世界情勢は変わ利やすいため、年に1回資産運用の結果を見た上で投資割合を見直すのがおすすめです。
より安全な資産運用をしたい場合、中長期的かつなるべく早く資産を増やしたい場合はS&P500がおすすめです。
株式会社ラソ・トラストの代表。
主に不動産業を営みながら、営業社員や新入社員、物件説明の研修事業のほか、ライフプランの作成、住宅ローンのご相談、資産形成や税金対策の相談などファイナンシャルプランナー事業を展開。
【保有資格】2級ファイナンシャルプランニング技能士|宅地建物取引士
前田 浩司
株式会社ラソ・トラスト
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